JA京都
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京の産品図鑑

ニンジン

2007年01月 Vol.58


11月下旬~2月下旬

生産者の声

野菜のできは土作りで決まる。たい肥は絶対に入れる!

ニンジンジュースを初めて飲んだ人は、その味に驚くはず! とにかく“甘い”んですよ。特有のクセはあまり感じられませんし、うちの子どもなんかは小ぶりのものなら生のままかじってますよ。表面が固いのも特徴で、中身が詰まっている分、包丁も簡単には入りません。その代わり煮るとすごく軟らかくて味もよくしみるんです。

葉っぱを食べたいというお客さんもいらっしゃるので、個人で出荷している分に限っては葉付きで袋詰めしています。葉っぱはかき揚げやパスタの具材にしても美味しいんですよ。

野菜のできは土で決まるので、ニンジンの場合は5月頃に10アール当たり6、7トンのたい肥を施し、ソルゴーを植えて養分を十分に吸わせておきます。それを2、3センチのチップにして土にすき込み、さらにEM菌も加えています。また、元肥には石灰などの土壌改良資材を使用し、絶対に窒素成分の肥料は入れないことです。土中で塊ができてしまい、「又根」の原因になってしまうからね。

ニンジンは発芽率が悪い反面、一度芽が出たら、その後は本当に“強い”野菜です。ほとんど病気にはかかりませんし、害虫もキアゲハの幼虫とヨトウムシくらい。そして雪の多いこの地方でも、甘くて味の濃い、ニンジンに育ってくれます。

収穫までの流れ ニンジン弥栄管内・夏まきの場合

土作り準備  
土壌改良資材散布
元肥散布
畝立て、は種
その後発芽までは毎日かん水
間引き(本葉3枚時)、追肥、中耕
間引き(本葉6枚時)、追肥
 
土寄せ、追肥
土寄せ、かん水
 
収穫  
収穫終了  

生産地の紹介

部会の発足と通年生産の早期実現を目指す

金時にんじんの産地化を目的に2003年より導入され、当初から金時にんじんと西洋ニンジン(向陽二号)の2種が生産されています。規模は生産者数が弥栄7人・大宮3人、面積が弥栄1.5ヘクタール・大宮約1ヘクタールです。

ニンジンは病害虫に強く、安定的な収量が見込める品目のため、JA京都弥栄支店では部会の発足と春まき、夏まきによる通年生産の早期実現に努めています。また、産地の差別化につながる取り組みとして、市場や小売店の省力化を図るためにバーコード付きのビニール袋に梱包してからの出荷を行っています。

伴みずほ先生のニンジンのココがすごい!


伴 みずほ
京都短期大学講師
(管理栄養士)

ニンジンは、根菜では珍しいオレンジ色の緑黄色野菜。色素の正体はβカロテン(カロテノイド)です。βカロテンは緑黄色野菜の中で最も多く含まれ、体内でビタミンAに変換され抵抗力を高めるのはもちろんのこと、優れた抗酸化作用やがん予防効果のあることが知られています。また、抗アレルギー成分がβカロテンであることも解明され、花粉症の予防や治療にも効果が期待されます。

βカロテンを効率的に吸収するには、油を少し使うことと加熱することがポイントです。100度を超えるとβカロテンは壊れ出すため、短時間の炒め物や煮物がおすすめです。紅葉おろし、なますなどを楽しむ場合、ニンジンに含まれるビタミンC破壊酵素で食材のビタミンCは破壊されます。ゆでたり、炒めたり、酢を少し加えることで酵素の働きを抑えましょう。

主な成分比較(緑黄色野菜100g当たりで比較)
  ニンジン/
根、皮むき、ゆで
葉ニンジン/
葉、生
日本カボチャ/
果実、ゆで
小松菜/
葉、ゆで
シュンギク/
葉、ゆで
ほうれん草/
葉、ゆで
カルシウム 30mg 92mg 24mg 150mg 120mg 69mg
0.2mg 0.9mg 0.6mg 2.1mg 1.2mg 0.9mg
βカロテン 7500μg 1300μg 810μg 3100μg 5300μg 5400μg
葉酸 19μg 73μg 75μg 86μg 100μg 110μg
ビタミンC 2mg 22mg 16mg 21mg 5mg 19mg
  • 五訂増補 日本食品標準成分表 参照

おすすめの一品

福知山市ヒロコクッキングスクールさん直伝
ニンジンのお手軽パウンドケーキ

  • 1個分(21?×8?の型または牛乳パック2個分)
    • ニンジン 1/2本(約50g)⇒すりおろす
    • レモン汁 大さじ1
    • プレーンヨーグルト 100cc
    • さとう 50g
    • 無塩バターまたは低塩マーガリン 80g⇒溶かして冷ます
    • 卵 2個
    • ホットケーキミックス 200g
    • オレンジピールやレーズン 30g
    • くるみ 30g
    • A(オレンジジュース1/3カップ、オレンジの洋酒<コアントロー>大さじ1)
  • 作り方
    1. ニンジンとレモン汁を合わせておく。オレンジピールはみじん切り、くるみは低温のオーブンで焼いてカリッとさせた後、粗めに刻んでおく。
    2. ボールにさとうと卵を入れ、泡立器でさとうの粒々がなくなる程度に軽く混ぜる。冷めたバターも加える。
    3. ヨーグルト、ニンジン、オレンジピールも加えて同様に混ぜ、粉類とくるみをゴムベラでさっくり合わせる。
    4. 型の内側に油を塗り、分量外の強力粉をふり、底には紙を敷いて(3)を流し入れ、予熱のとれた170~180℃のオーブンに30~40分入れて焼く。
    5. 焼き上がりにAをかけ、冷めてから取り出す。

ひとくちメモ
ニンジンがたっぷり入った泡立てなしの混ぜるだけの簡単ケーキです。ニンジンの栄養価はバターやヨーグルトとともに使うと働きが良くなり、またカロテンの多い皮を残してすりおろし、早めにレモン汁を混ぜると変色が防げます。オレンジピールやコアントローを合わせて使い、まるでオレンジケーキのような味わいに仕上げました。最後のオレンジジュースもしっとり仕上げのポイントです。

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