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いきいき菜園生活

「イチジク」の栽培について

2023年11月 Vol.260

亀岡中部支店 生産課 嶋田圭佑

「イチジク」の栽培について

甘くておいしいのはもちろん、栄養価も高いイチジクは「不老長寿の果物」とも言われます。多くの栄養素を含み効能としては消化吸収の促進、高血圧予防、骨粗しょう症予防などが期待できます。
10号鉢(直径30cm程度)のプランターを利用すれば、ベランダや限られたスペースでも栽培できますので、ぜひチャレンジしてみてください!

イチジク

1.イチジク栽培のメリット

1定植後、2年目から収穫できるため、一般的な果樹よりも早く収穫できます。

2果樹であるため、しっかり管理すれば10年間程度は毎年安定して収穫できます。

3他の果樹より病害虫被害が少ないです。

4樹上で完熟した、とろけるような甘さのイチジクを味わうことができます。

※一般流通しているイチジクは完熟手前で収獲されているものが多いので、樹上で完熟した新鮮なイチジクを食べられるのは栽培している人の特権です!

2.苗の植え付け(11~3月)

【露地植えの場合】
日当たり良好で水はけと保水性がともによい肥沃な土壌が適しています。植え付け場所に50cmほどの穴を掘り、半分ほど掘った土を埋め戻し、苗木の根鉢をくずして植えてあげましょう。

【鉢植えの場合】
鉢の中に半分ほど土を入れてから、根鉢をくずした苗木を置き、隙間を埋めていくように土をかぶせていきましょう。

3.管理

1水やり

・表面の土が乾いたら、たっぷり与えてください。露地植えの場合も夏にひどい日照りが続く場合は水やりが必要です。

2肥料

・春先の生育期に備え、12~2月頃に元肥として有機質肥料などを与えましょう。
・6~8月頃に、追肥として窒素・リン酸・加里などを2~5回に分けて与えましょう。

3植え替え

・鉢植えの場合は、根詰まり防止・通気性改善を目的に11~3月頃、2・3年に1回植え替えをしてください。

4.仕立て方

日当たりや風通しを良くし、枝先まで栄養を行きわたらせる必要があります。
今回は「開心自然形仕立て」をご紹介します。この方法は若木のうちから伸ばす枝を3本決めて、斜め上に伸ばすことで樹形が高くなりにくく、管理しやすくなります。

図1

図2

5.収穫

イチジク収穫時期の判断ポイントは2点です。

1果実が下向きに垂れてきている
たくさんの方が栽培されている「桝井ドーフィン」という品種は、完熟よりも先に着色が進みやすいので、着色したから収穫と考えず、果実の垂れ具合を見ましょう。

2触ったときに少し弾力性がある

★とてもおいしい新鮮なイチジクをぜひ味わってみてください!

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