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いきいき菜園生活

「サトイモ」の栽培について

2023年10月 Vol.259

久美浜支店 生産課 主任 中嶋光

「サトイモ」の栽培について
東南アジアの熱帯が原産で、日本へは縄文時代に伝わったとされています。サトイモは親イモからたくさんのイモができることから子孫繁栄の象徴とされており、現代でも正月料理や祝いの行事に縁起物として用いる風習があります。
高温多湿を好み、夏の暑さでもグングン生長します。手間はあまりかからず、放任栽培にも向いています。上手に保存しておけば、必要なときに必要な分だけ利用でき便利です。

栽培カレンダー

植え付け期:4月中旬~5月中旬
収穫期:9月中旬~11月中旬

ほ場について

畝幅: 90cm 株間: 40cm

図2

図3

施肥例(10㎡当たり)

土作り: 完熟堆肥20kg、苦土石灰1kg
元肥: 化成肥料3kg 追肥: 化成肥料3kg/回

1回目(本葉が勢いよく伸びかけた頃:6月上旬)
2回目(7月上旬)

土寄せについて

1回目 1回目の追肥後、肥料を埋めるように株元へ
2回目 2回目の追肥後、肥料を埋めるように株元へ
3回目 7月下旬、子イモの葉を埋めるように株元へ

図4

図5

種イモの選び方

芽が欠けているものや傷のあるものは避け、膨らみがあり大きく形の良いものを選びます。小さいものは大きく育たない傾向にあります。

栽培のポイント

生育適温は25~30℃で、高温には強いです。十分に暖かくなってから種イモを植え付けます。2~3週間後に芽が出ます。
発芽から3週間くらいしてから、追肥と土寄せを行います。イモを太らせるため、定期的にしっかり行いましょう。
サトイモは高温多湿を好みますが、乾燥には弱く、イモの肥大には十分な水が必要です。わらで株元を覆って乾燥を防ぎ、1週間くらいの間隔で朝や夕方に畝の間に水やりをします。
収穫適期は、地上部の葉が黄ばみ始めた頃です。10月中旬を過ぎたら試し掘りをし、大きさを確認してから収穫しましょう。収穫は天気の良い日に行うようにします。

図6

栽培上の注意点

サトイモは病気には強いですが、まれに疫病・モザイク病・乾腐病・軟腐病にかかることがあります。連作を避けて適度な追肥・水やりを行い、病気を防ぎます。
アブラムシ類・セスジスズメ・ハスモンヨトウ・ネグサレセンチュウ・コガネムシなどを見つけたら早めに防除しましょう。

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