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いきいき菜園生活

「ブロッコリー」の栽培について

2023年08月 Vol.257

峰山支店 生産課 中西俊介

「ブロッコリー」の栽培について

冷涼な気候を好むため、夏に種をまき、秋・冬に収穫を行う作型が作りやすいです。多湿を嫌うため、水はけのよい圃場を選びましょう。
頂蕾収穫後も側枝蕾も成長するので長く収穫が楽しめます。

ブロッコリー

1.種まき・育苗

72穴セルトレイまたは、ポットにタネをまき(3号ポットの場合は4粒)、しっかりかん水を行います。涼しい倉庫内などに置くことをお勧めします。夏場では3~5日で発芽するので発芽を確認しましたら不織布をはがしてください(ポットの場合は本葉2枚展開までに1本に間引きましょう)。発芽後も日中は培土を乾かさないように、気温の高い日は1日に2回、かん水を行いましょう。
※高温期の多かん水は軟弱徒長の原因となります。夕方に培土の表面が乾く状態が理想です。また気温・過湿を避けるため風通しがよい場所で、地面から少しトレイを浮かして育苗しましょう。
※防虫ネットでトンネル掛けをしましょう。

図3

2.土づくり・植え付け

植え付け2週間前に1㎡当たり堆肥を1㎏・苦土石灰を100g・化成肥料50gをまき、よく耕うんします。
株間70~80cmで、2条の場合は、幅120cm、高さ10cmの畝を立ててください。
水はけ、日当たりがよいほ場を選んでください。生育時期が台風・長雨シーズンに当たり病害が蔓延し根腐れが起きやすくなります。水が溜まりやすい畑は高畝にし、排水路を確保してください。
本葉3~4枚が定植適期になります。株間40cmで2条の場合は、条間40cmの千鳥で定植してください。


※定植前によくかん水しましょう。トレイから苗がとりやすく、鉢が崩れにくくなります。

図4

3.管理

植え付け2週間後に1回目の追肥と中耕・土寄せを行います。
追肥は1㎡当たり50gを、株の根元から離れた葉の先端あたりにまいてください。追肥後に中耕し、株元へ土寄せを行います。
2回目の追肥は花蕾が見えたころに行います。
※中耕は除草効果や肥料成分が土にしみこみやすくなるだけでなく、根が伸びやすくなります。土寄せは株の倒伏防止になります。

4.収穫

花蕾が大きくなり、花蕾の形がはっきりわかるようになってから収穫してください。
花蕾の下の茎の部分を長めにつけて切り取ってください。頂花蕾を収穫した後、側枝花蕾も収穫できます。
※頂花蕾を収穫後、追肥を行い側枝花蕾の生育促進を図りましょう。

図5

<注意したい害虫>
アオムシ・ヨトウムシ・タバコガの幼虫は見つけ次第捕殺しましょう。
苗が小さいときは防虫ネットをかけることにより植物体から害虫を守ります。

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