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いきいき菜園生活

「ブロッコリー」の栽培について

2021年07月 Vol.232

間人支店生産課 中西 俊介

ブロッコリーは緑黄色野菜の一つで栄養価が高い野菜です。料理においても汎用性が高く人気の野菜です。ブロッコリーは頂花蕾(ちょうからい)収穫後も側枝花蕾(そくしからい)の収穫が可能となるため、長く収穫を楽しめる野菜です。ぜひ、挑戦してみてください。

ブロッコリー

1 種まき・育苗

128穴セルトレイにタネをまきしっかりかん水を行います。かん水後は土が乾くのを防ぐため、不織布をかけて涼しい場所に置いておくことをお勧めします。夏場では3~5日で発芽します。発芽を確認したら、不織布をはがしてください。発芽後も日中は培土を乾かさないように、気温の高い日は1日に2回、かん水を行いましょう。

ポイント

高温期の多かん水は軟弱徒長の原因となります。夕方に土の表面が乾く状態が理想です。
また、気温・過湿を避けて風通しをよくするため、地面から少しトレイを浮かして育苗することをお勧めします。

2 土づくり・植え付け

植え付け2週間前に1㎡当たり堆肥を1㎏、苦土石灰を100gまき、よく耕運します。
植え付け1週間前に1㎡当たり化成肥料を50gまき、土になじませてください。
80~90cm、高さ約10cmの畝を立ててください。

図1

図2

水はけの悪いほ場については高畝(約20cm)してください。生育時期が台風シーズンに当たるため、病害がまん延し根腐れが起きやすくなります。水が溜まりやすい畑は排水路を確保してください。対策で行います。本葉3~4枚が定植適期になります。株間は約40cm、条間約40cmの二条千鳥で定植してください。

3 管理

植え付け2週間後に1回目の追肥ならびに、中耕・土寄せを行います。追肥は1㎡当たり化成肥料50gを、株の根元から離れた葉の先端あたりにまいてください。追肥後、中耕し・株元へ土寄せを行います。

図3

2回目の追肥は花蕾が見えた頃に行います。

ポイント

中耕することにより除草効果や肥料成分の浸透が期待できるだけでなく、根が伸びやすくなります。土寄せは株の倒伏防止になります。2回目の追肥時に、中耕・土寄せは行わないでください(根が痛んでしまう恐れがあるため)。

4 収穫

花蕾が大きくなり、花蕾の形がはっきりわかるようになってから収穫してください。花蕾の下の茎の部分を長めにつけて切ります。頂花蕾を収穫した後、側枝花蕾も伸びてくるので収穫してください。

図4

ポイント

頂花蕾の収穫後は追肥を行い、側枝花蕾の生育促進を図りましょう。

注意したい害虫
  • アオムシ・ヨトウムシ・タバコガの幼虫は見つけ次第、捕殺しましょう。
  • 苗が小さいときは防虫ネットをかけ、害虫から植物体を守ります。
頂花蕾収穫後も側枝花蕾の収穫が可能な品種
  • ハイツSP(タキイ)、緑嶺(サカタ)

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