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いきいき菜園生活

「イチジク」の栽培について

2020年11月 Vol.224

南丹広域営農センター 係長 小川 壮之

とろけるような甘さが魅力のイチジク。カルシウムや水溶性食物繊維を多く含み栄養価も高い果実です。イチジクは、露地植えだけでなく大きな植木鉢やプランターを利用すれば、ベランダなどスペースの限られた場所でも栽培できることから、家庭での栽培に適しています。

イチジク

1 イチジクを家庭で栽培するメリット

  1. 果樹の中では栽培が非常に簡単です。
  2. 定植後、2年目から収穫できるので、一般的な果樹より早く収穫できます。
  3. イチジクの実はデリケートなことから、一般に流通しているイチジクは完熟手前で収穫されたものが多いです。家庭で栽培すると、樹上で完熟した、とろけるような甘さの実を味わうことができます。

2 イチジクの品種

世界中では200を超える品種があると言われていますが、日本では「桝井ドーフィン」と、耐寒性のある「早生日本種(蓬莱柿)」の2品種が一般的です。寒さの厳しい地域でなければ、まず手始めに、栽培しやすく実も大きい「桝井ドーフィン」の栽培をおすすめします。

3 苗の植付け

露地植えの場合は、排水が良好で日当たりの良いほ場を選定します。植付けは12月から3月に行います。寒さの厳しい地域では、厳寒期を避け3月中下旬に行います。露地植えの場合、定植時に地面から40~50㎝の高さで摘心します。

4 仕立て方

イチジクの産地では、一文字仕立てという仕立て方が主流となっています。家庭菜園で初めてイチジクを育てる場合は、3本の主枝を育てる「開心自然仕立て」で仕立てるとコンパクトにまとまります。また、植木鉢やプランターで栽培する場合も、この仕立て方で栽培できます。

図3

5 収穫

イチジクの収穫適期は、果実が自然に垂れ下がり、果実に色つやがでてきて根元の方を手でさわったら少し弾力がある頃。収穫適期は短く、数日のうちに腐ってしまうので注意してください。

図4

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