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いきいき菜園生活

防寒・防霜対策について

2014年11月 Vol.152

堀井 俊輔

いよいよ秋が深まってきました。朝晩と昼の温度差が大きくなり、体調にも気をつけたい季節です。

今月は、本格的な冬を前に、家庭菜園での基本的な防寒・防霜対策をご紹介します。

(企画営農課 主任 堀井 俊輔)

栽培特性

  1. 秋冬野菜は寒さを必要とする特性を有していますが、生育中の著しい低温や霜は生長を抑制します。
  2. 保温することにより各種野菜の生育が早まり、限られたスペースでの家庭菜園を有効に利用することが可能です。
  3. 密閉型のトンネルをした場合は、日中に換気することも必要ですが、気温が下がり始める夕方までには再度被覆し、トンネル内の気温が下がり過ぎないようにします。

ビニールを用いた保温対策

日中の気温が上がるときには裾をめくり上げ、必ず換気をします。
温度が低いときはビニールなどを掛けてやると、種まきが早くからできます。

穴あきビニールを用いた保温対策

換気の必要はありませんが、保温効果は劣ります。
天井にネットがついたビニネットや穴あきのポリホールなどの専用フィルムは、自然換気もできるので保温用として使いやすいです。ただし冬には発芽まで他のビニールで穴をふさぎます。

寒冷紗を用いた保温対策

通風が良く保温効果は劣りますが、ムレの心配はありません。
寒冷紗は、育ちがやや遅いですが露地よりは早くなります。かん水は上から掛けられ、また少し温度が上がってきてもむれることはありません。

よしず・笹を用いた防寒対策

簡素ですが、先人の知恵を生かした方法です。

不織布のべたがけによる防寒対策

不織布や割布などを直接葉の上に覆う「べたがけ」も寒害防止に役立ちます。

  • ご紹介した方法が必ずしも寒害・霜害を完全に防ぐというわけではありませんが、生育促進には効果的です。ぜひ、一度お試しください。

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