地方独特の野菜を小売店で見かけることは珍しくなりましたが、なすは健在です。長なす・丸なす・小なす・水なす・米なす…。なかでも群を抜いて個性的なのは賀茂なすでしょう。

 あるアンケート調査では、代表的な「京野菜」の第1位に「賀茂なす」が選ばれました。

 賀茂なす料理といえば田楽。横半分に切ったなすを油で揚げ、赤味噌に酒・砂糖・みりんを練り合わせたものをぬります。ある料理屋では、黒光りする美しい紫色や球形を生かしたいと、中身をくり貫いて煮物にし、皮は生のまま器に見立てるそうです。

 京都市内を流れる「かも川」は出町柳を境に南を鴨川、北の支流の一つを賀茂川と書きますが、名水の地にはおいしいなすが育つという事実をその名が伝えているようです。

 

 

カモナス[ナス科]
ボリュームのある丸形をし、濃い紫色の大型のなす。ガクの下が真っ白でずっしりと重い。なすの女王ともいえる風格と味わいを持つ京の逸品。上賀茂を中心に栽培されてきた。肉質が緻密で煮炊きしても形が崩れない。歯応えが良く、丸形を生かした田楽が特に親しまれているが、揚げ物、煮物にも適している。ビタミンCが豊富。
(社)京のふるさと産品協会発行 「あなたに京野菜」より抜粋

亀岡管内では、平成元年の「ブランド認定制度」の開始当初から栽培・出荷が行われており、同時に部会(現JA京都京野菜部会亀岡支部亀岡賀茂なす部会)も発足しています。亀岡中部支店では、規格に沿った出荷品の統一を目指しながら、巡回指導や剪定講習会、2週間に1回の目合わせ会等を徹底しており、さらに市場関係者を招いての講習会を開く等、生産者、JA京都、市場間での情報交換にも努めています。今後は一般消費者にも手ごろな価格で供給できるように収量を拡大していく予定です。

旬の時期 7月~9月
産地 亀岡
お問合せ JA京都本店営農部
TEL.0771-22-6985
レシピ一覧
うなぎと賀茂なすのまぜごはん

うなぎと賀茂なすのまぜごはん

夏バテに効く料理といえば「うなぎ」というところから発想しました。タレは市販ものを使っても十分おいしいですよ。
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賀茂なすの鶏ミンチはさみ揚げ

賀茂なすの旨揚げだし

賀茂なすならではのまったりとした味わいと、とろけるような口当たりがホタテの旨味とよく合います。
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賀茂なすの鶏ミンチはさみ揚げ

賀茂なすの鶏ミンチはさみ揚げ

ご存じのようになすと油は相性が良いですし、これなら賀茂なすの丸い形を生かせます。
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