小松菜
2005年04月 Vol.37
産品の歴史
江戸時代に小松川村(現在の東京都江戸川区)に住む椀屋久兵衛が隣村の葛西菜を改良したものとされている。昭和30年頃までは「冬菜」「鶯菜」などの名称で秋冬期に流通していた。
販売・流通方法
- 京都市場、大阪市場に出荷した例
- 4/15 収穫・調整・出荷
- 4/15 JA京都本店集出荷場(16時発)
- 4/15 京都市場、大阪市場
- 4/16 セリ、仲卸
- 4/16 小売店
- 4/16 消費者
生産者の声
常に“畑で商品を作っている”という気持ちを持っています。いかに安全安心なものを届けられるかを使命として野菜作りに取り組んでおり、手間や経費を惜しまず、農薬は出来る限り使いません。私たち生産者には“少しでも新鮮なものを消費者に届けたい”という想いがありますが、都市近郊では珍しい設備環境が亀岡には整っており、大変恵まれていると思っております。
生産地の紹介
亀岡では昭和46年頃からほうれん草の生産が始まり、50年頃に市内全域に広まったが、連作障害の発生等により58年頃から栽培が減少しはじめた。ほうれん草に代わる品目として注目されたのが小松菜。「周年栽培出荷部会」が発足した昭和60年頃から栽培者が増加し、京阪神の市場においても“亀岡の小松菜”として指定席を確保できるようになった。平成16年からは、JA京都京野菜部会亀岡支部「亀岡共撰小松菜部会」として活動を実施。現在の生産者は102名、栽培面積は28ヘクタール。
農作業の話
露地での周年栽培が主流で、播種から収穫までの日数は25日~3ヶ月半、年に5回~6回収穫する。栽培期間が短いと淡白な味になるが、露地で冬を越したものは特に甘みを増す。冬期以外はコナガやカブラハバチなどの害虫による食害が多いため、太陽熱による土壌処理を行うほか、不織布を畝の上にベタ掛けして害虫の侵入を防ぐ。
おすすめの一品
亀岡共撰小松菜部会さん直伝
小松菜とツナのマヨネーズあえ
- 材料(4人分)
- 小松菜1束(約250g)
- マグロの油漬け1缶(約75g)
- マヨネーズ適量、和がらし少量
- 作り方
- 小松菜は重炭酸ナトリウムを少々入れて少しかために茹で、冷やした後によく絞り、適当な長さに切る。
- マグロの油漬けを缶から出して油を充分に切る。
- (1)と(2)をマヨネーズであえ、好みに応じて和がらしを加える。
- 手軽にさっと作れるメニューですので、我が家でも良く作ります。小松菜は歯ごたえが良く、色もきれいなのでサラダにするのがおすすめです。
栄養成分データ
- 小松菜100g
エネルギー | 14kcal | マグネシウム | 12mg |
---|---|---|---|
水分 | 94.1g | リン | 95mg |
たんぱく質 | 1.5g | 鉄 | 2.8mg |
脂質 | 0.2g | カロテン | 3100mcg |
炭水化物 | 2.4g | ビタミンE | 0.9mg |
灰分 | 1.3g | ビタミンB1 | 0.09mg |
ナトリウム | 15mg | ビタミンB2 | 0.13mg |
カリウム | 500mg | ビタミンC | 39mg |
カルシウム | 170mg | 食物繊維 | 1.9g |