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「ハクサイ」の栽培について

いきいき菜園生活

「ハクサイ」の栽培について

野田川支店生産課 西原尚子

「ハクサイ」の栽培について

ハクサイは和・洋・中を問わず多くの料理に利用できます。
冬場の野菜として重宝されており、特に冬の鍋物には欠かせない野菜です。

ハクサイ

1.苗作り

播種時期が早いと病害虫の発生が多くなり、播種時期が遅すぎると結球しない場合があるため、地域や品種にもよりますが、8月下旬から9月上旬を目安に播種してください。
3号ポット(直径9㎝)にタネまき培養土を入れ、3~4粒ずつタネをまきます。
覆土は薄めにします。本葉が出始めたら2株に間引き、本葉2~3枚で1株に。

図3

2.植付準備

植え付け2週間前に1㎡当たり堆肥を3㎏・苦土石灰を120g・化成肥料を120~150gまき、よく耕うんします。

病害虫防除

ハクサイは、病害虫の被害が多く病害虫防除が不可欠な野菜です。特に害虫は、結球葉内部に入ってしまうと防除できなくなるため、殺虫剤の散布を定期的に行う必要があります。
家庭菜園の場合、定植後に防虫ネットで被覆することにより、なるべく農薬を使わないで害虫防除をする方法もあります。

3.定植

本葉4~5枚になったら定植します。定植が遅れるとその後の生育も悪くなるので、遅れないようにしてください。株間は早生種は40㎝、中晩生は50㎝間隔で植え付けます。
根鉢を崩さないよう浅植えにし、植え終わったらたっぷりと水やりをします。

図4

4.追肥

ハクサイは結球が始まるまでに外葉を大きく育て、結球期に肥料不足にならないようにするため、2回の追肥を行います。1回目・定植後の2~3週間後に条間に肥料溝をつけ、化成肥料1㎡当たり70~80gを施します。2回目・結球し始める頃、畝の肩部に化成肥料を1回目と同量施し、畝の表面を軽く中耕して除草します。また、晴天が続き土壌が乾燥している場合は、肥料も吸収しにくくなるため適宜かん水をしてください。

5.収穫

頭の部分を押さえてみて、固く締まっているようなら収穫適期。球を少し斜めに押し倒し、外葉との間に包丁を入れて切りとります。畑においておく場合は、寒さが厳しくなる前に、球を外葉で包んでひもで縛っておきます。