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いきいき菜園生活

「えだまめ」の栽培について

2024年06月 Vol.266

亀岡川東支店 生産課課長 堀井俊輔

「えだまめ」の栽培について

 今月は、豊富なビタミン類と良質なたんぱく質を含む健康野菜の代表格「えだまめ」の栽培についてご紹介します。
 マメ科野菜の大きな特徴は「根粒菌と共生している」ことです。つまり、根粒菌が根に小さなこぶをつくって寄生し、マメの栄養分を少しだけ分けてもらいながら、空気中の窒素分を取り込んでマメに栄養分を返しています。そのため、基肥に窒素分を多く与える必要はありません。窒素過多になると茎葉ばかりができてさや付きが抑制される原因となります。

えだまめ

品種の大別

1早生種:春(4~5月)に播種して夏に収穫するタイプ(温度に敏感)

2晩生種:夏(6~7月)に播種して秋に収穫するタイプ(日長に敏感)

3中生種:春から夏(5~6月)に播種するタイプ(早生種と晩生種の中間)

図1

ほ場準備

播種の目安は晩霜のおそれがなくなる5月上旬です。黒マルチは水分と肥料を保持し、地温を上げるため初期生育の確保に役立ちます。
播種の2週間前に1㎡あたり苦土石灰100gを施し、播種の1週間前に畝1㎡あたり普通化成肥料100g、堆肥2kgを施して深く耕し、黒マルチで被覆しておきます。

播種

欠株を防ぐために1穴に3~4粒播種し、本葉が2枚くらいまでに1~2本に間引きします。生育の良いものを残して、その他の株はハサミで切り取ります。
なお、ポットで育苗し定植することも可能です。この場合は9㎝ポットを準備して2~3粒播き、本葉2枚の頃に定植します。
※覆土はタネの2~3倍(1~2㎝)程度を目安にします。

土寄せと追肥

間引きした後は、土寄せを行います。1回目は本葉3~4枚頃、2回目は本葉6~8枚頃を目安に、生育状況を見て草勢が弱い場合は化成肥料を施します。

図2

潅水

開花期以降は土壌水分が莢付きを決定します。特に夏場以降は、畝を少し掘り返し、土壌が水分を保持しているか確認しましょう。乾きが強い場合は定期的に畝間に水を流す「畝間かん水」を実施しましょう。

収穫

豆がふくらみ、莢を押すと豆が飛び出すくらいの時が収穫のタイミングです。株の上部と下部に少し未熟莢がある頃が収穫適期です。
収穫の目安は播種からの日数です。早生種で80日、晩生種で100日といわれています。

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