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「カボチャ」の栽培について

いきいき菜園生活

「カボチャ」の栽培について

野田川支店 生産課 小西 正史

カボチャ

カボチャは体内でビタミンAとなるカロチンが多く、果肉の黄色が濃いほど豊富です。また、ビタミンC、タンパク質、食物繊維、ミネラルを豊富に含み、栄養価が高い緑黄食野菜です。

1 苗の準備

3号(9cm)のポリポットに種を2~3粒、へそが下向きになるようにまき、ビニールトンネルなどの加温設備で28℃以上になるように保ちます。本葉1枚の頃、1本に間引き、本葉4~5枚で定植します。

2 畑の準備

定植の2週間前までに、1㎡当たり堆肥2~3kg、苦土石灰150g、化成肥料50gを土に鋤き込み、畝立て後、黒マルチを張ります。

図3

3 植え付け

苗はマルチ面よりポット面を高くします。水をかけ、竹ひごを交差させて仮支柱をし、温度が低い時は、ホットキャップかビニールトンネルで保温します。

4 親づるの摘芯、子づるの整枝

本葉5~6枚の時、先端を摘芯します。仕立て方に応じて元気のよい子づるを残し、残りは元から切取りましょう。

図6

5 人工授粉

開花期に交配を行う放花昆虫が少ない時は、日の出から朝8時頃までに雄花の花粉を雌花の柱頭にこすりつけます。

図3

6 追肥

1番果が着果して「握りこぶし大」の時、1㎡当たり30g程度施します。

7 玉直し

果実が青いうちに向きを変えてまんべんなく日に当てると、色むらのないきれいな実に仕上がります。実が地面についていると傷むので、下にもみ殻やトレーなどを敷きましょう。

8 収穫

西洋種はへたの部分がコルク状に乾いてひび割れてきたときで、着果後40~45日が目安。日本種は外皮の表面が白い粉を吹き始めたときで、着果後30~35日が目安。収穫後、風通しのよい、涼しい場所で2週間程度追熟すると甘味が増します。

図6

9 注意したい病害虫

うどんこ病が出やすいので、病葉を見つけたら摘み取りましょう。殺菌剤を散布すると被害の拡大を防ぐことができます。