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「小カブ」の栽培について

いきいき菜園生活

「小カブ」の栽培について

京北支店生産課 仲畑 大

 大きさや色、形が様々あるカブですが、その中でも小カブは直径10㎝程度の白く丸みがあり、生育期間が40~50日程度の比較的短期間で収穫できる種類です。
 小カブは、漬物、和え物、汁物のほか、シチューや揚げ物などの具にも合い、重宝される食材です。根だけでなく葉もおいしく食べられ、サラダにも合います。
 カブの根や葉には、ビタミンA、B2、C、カルシウム、鉄のほか食物繊維も多く含まれています。

小カブ

栽培カレンダー
春まき 秋まき
播種 3月上旬~5月下旬 8月下旬~10月上旬
収穫 5月上旬~7月上旬 10月上旬~12月上旬

1 畑の準備(1㎡当たりの施肥量)

播種2週間前

苦土石灰(100g)を散布し、深さ30cmくらいまで耕します。

播種1週間前

化成肥料(100g)と堆肥(2kg)を散布し、土とよく混ぜます。

畝立て

幅100cm、高さ15cmほどの畝を立てます。まき床は平坦に仕上げましょう(生育が揃いやすいため)。

図1

2 播種

「板切れ」もしくは「イボ竹」等を用いて、深さ1cm、幅2cmほどの溝を10~15cm間隔で、1畝に4条作ります。

図2

図3

1~2cm間隔で種をすじ状にまき、薄く覆土またはもみ殻で被覆して、かん水します。

3 間引き

2~3回に分けて行いましょう。

1回目

本葉2枚になったら、密生した部分や子葉の悪いものを除いていきます。(10cm間隔になるように)

図4

2回目

本葉が4枚になったら、15~20cm間隔になるよう間引きします。

図5

3回目

本葉が6~7枚になったら、1本立てにします。

  • 2回目で1本立てにする場合は、株間を25cmほどにしましょう。
  • 夏場の間引きは、病気の発生を抑制するために、早めに株間を広くします。

4 追肥

最終の間引き後に、化成肥料30~50gを畝の肩と条間に施肥し、株元に土寄せをします。

  • 生育後期に肥料切れになると、べと病の発生を助長します。

5 害虫防除

種まき直後から、防虫ネットのトンネル掛けや不織布のべた掛けをすることで、コナガやアブラムシ等の害虫の被害を防ぐことができます。

図6

畑の周囲にシルバーマルチや、銀線入りマルチを敷くことで虫を寄せ付けにくくします。

6 収穫

根の直径が10cmほどになった播種後40~50日で収穫時期となります。

  • 収穫が遅れると、スが入ったり(中に空洞ができる)、根にひび割れ(裂根)を起こすので、早めに収穫しましょう。