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「タマネギ」の栽培について

いきいき菜園生活

「タマネギ」の栽培について

亀岡中部支店生産課 係長 小川 壮之

 タマネギは、煮物、炒めもの、揚げ物、サラダなど様々な料理に使用できる利用範囲が大変広い、食卓に欠かせない野菜です。
 タマネギの品種は、大きく分けると(極早生種・早生種)と(中生種・中晩生種)の2種類に分けられます。(極早生種・早生種)は早く収穫できますが貯蔵には向いていません。(中生種・中晩生種)は、貯蔵するのに向いています。
 タマネギは、種子から育てることも可能ですが、家庭菜園では苗を購入して育てる方が簡単です。ここでは(中生種・中晩生種)について、苗を定植して育てる方法について紹介していきます。

玉ねぎ

1 畑の準備(1㎡当たりの施用量)

完熟堆肥約3kg、苦土石灰3握り(150g)、化学肥料2握り(100g)、過リン酸石灰を軽く1握り(約30g)入れて耕す。

定植2週間以上前
  1. 苦土石灰を3握り(約150g)入れる
  2. 耕す

図1

図2

1週間前
  1. 堆肥を約3㎏入れる
  2. 化成肥料を2握り(約100g)、過リン酸石灰を軽く1握り(約30g)入れる
  3. 耕す

2 定植

(1)畝作り

畝作り

ポリマルチをする場合は穴の直径を5㎝ほどにする

図3

(2)定植苗の大きさについて

草丈20~25㎝で、鉛筆より少し細い太さの苗が理想です。太すぎる大苗は、とう立ちしやすくなります。また、極端な小苗は生育不良の原因となります。

(3)定植のポイント

11月中旬から下旬を目安に定植を行います。葉の分岐点が埋まらないよう、深さ2~3㎝程度(茎の白い部分が見えるぐらい)の浅植えとします。

図4

3 追肥(1㎡当たりの施用量)

追肥は3回施用します。遅くからの追肥は、貯蔵性が悪くなるのでご注意ください。

追肥のタイミング
1回目(40g) 2回目(40g) 3回目(40g)
1月上旬 2月上旬 2月下旬~3月上旬

4 病害虫防除

タマネギの栽培で問題となる病気の1つに、べと病があります。べと病は4月から5月が発生しやすい時期となります。べと病の防除は感染を防ぐことが基本となるため、3月中旬頃より、10日に1回を目安に薬剤散布を実施して下さい。

5 収穫・貯蔵

収穫時期が近付くと、茎が倒れはじめます。収穫は倒伏がそろった1週間後ぐらいが適期となります。

倒伏後1週間(首がやわらかくなったころ)を目安に、球の充実を待ってから収穫する。

図5

図6

天気の良い日を見計らって収穫し、1~2日間天日干ししたあと、軒下など、日陰で雨の当たらない風通しの良い場所に吊って、貯蔵します。

葉が半乾きくらいになった頃、5~10球ずつひもでしばり、風通しのよいところに吊す。