「花菜」の栽培について
Vol.233
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早春に旬を迎える緑黄色野菜の代表格で、特有の歯ざわりとほのかな苦みがあり、おひたし、からし和え、サラダ、炒めもの、一夜漬けに好適な品目です。
- 栽培特性
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食べるためには、花を咲かせないことが大切で、品種の特性により「まき時」を守ることが大切です。早生品種から晩生品種を栽培することで、年内から春先まで収穫することが可能になります。花蕾ができるまでにしっかりとした株をつくることが重要で、収穫量に影響します。
厳寒期にも防寒対策が不要な作物で、冬場の露地栽培に適します。しかし、寒風には弱いので、できるだけ北風の吹きさらす場所は避け、日当たりの良好な場所を選びましょう。
また、畝間の滞水と、酸性土壌を好まないので、pH6.0~6.5に調整し、畝を高くするなどして、水はけを良くします。
1 ほ場の準備
播種2週間前までに1㎡あたり苦土石灰100g、完熟堆肥2kgを施して深耕します。その後、化成肥料100gを施し、畝幅を1条まきの場合120cm、2条まきの場合180cmを目安に畝を立てます。
2 種まき
まき穴は直径3~4㎝、深さ約1cmで、株間は約30cmにします。1穴に4~5粒をまき、ごく薄く覆土をします。この時、まき床に十分な水分を含んでいることが発芽率向上のポイントです。苗を移植する場合は、本葉4~5枚の頃が定植の時期です。
3 間引き
本葉が2~3枚の頃に2本立ちに間引き、4~5枚の頃に1本立ちにします。2回目の間引きはハサミで地際から切り取ると残す株を傷めません。
4 追肥・中耕
1回目の追肥は1本立ちにしてから2週間後に1㎡当たり化成肥料(寒い時期なので吸収効率の良い「燐硝安加里」または「野菜の達人」など)40gを目安に畝肩や条間に施して株元への土寄せを行い、除草を兼ねて軽く耕します。2回目は収穫開始の頃で、以降20日毎に30g施します。
5 摘心・収穫
本葉が15枚程度になったら、株の中心にある「頂花蕾」が500円硬貨位になった頃、10~12枚程度残して摘心収穫。その後は、次々と出てくる花蕾を側枝の葉2枚を残して収穫します。