「栗」の 栽培について
Vol.211
- 栗は古くから栽培されており、縄文人の集落周りにも栽培され、主食の一つであったという説もあります。
- 桃栗3年、柿8年ということわざでもあるように、植え付け3年頃から結実します。
- 実生に穂木を接ぎ木して栽培する方法もありますが、一般的には接ぎ木苗を植え付けます。
栽培方法
1.植え付け
11月下旬~12月上旬頃に植え付けます。植え付けに際しては、
根を乾かさないようにすることが大切です。損傷している根や腐っている根は、
健全な根の部位まで切り戻します。
根は四方に広げ覆土しながら苗木を上げ、深植えにならないように注意してください。
- 水はけが良く、日当たりの良い場所に約50㎝の穴を掘ります。
- 定植穴に鶏ふんやヨウリンを混ぜた土を約20㎝埋め戻します(第1層)。
- その上に肥料を含まない土を約10㎝埋め戻し(第2層)、苗木の根を直接肥料に接触させないようにします。
- 苗木の根を広げ、土を約20㎝埋め戻します(第3層※根が直接接する層)。
- 支柱を立て、獣害対策用の柵を設置します。
- 地面より60㎝位で切り戻してください。
- point!
- 苗木の根は、肥料分を含んだ層に植えられると、根が肥料負けを起こしたり、細根の少ない根系となり、生育不良の原因となります。
2.せん定
枝が混み合わないように、毎年冬期に枝をせん定します。
3枝を基本枝とし、樹形を高さ約3m以下にします。
2月頃がせん定の適期です。
3.防除
6月頃に花が咲き始めます。この頃より害虫が活動し始めるので、適用農薬などで夏期に3回程度防除してください。
4.肥料
鶏ふんやヨウリンなどを収穫後に散布してください。
5年木の例
鶏ふん10㎏ ヨウリン5㎏ 燐加安0.5㎏