「小玉スイカ」の栽培について
Vol.203
- 上手においしく育てる5か条!!!
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- アフリカの砂漠地帯原産、暑さには強いが雨が苦手。水はけのよい畑を用意する
- 肥料が効きすぎるとツルボケし実がつきません。元肥をやりすぎないこと。
- 実をつける位置は子ヅルの本葉10枚目以降にする。それまでにつけると小玉になり変形果も多い。
- ミツバチが飛んでいなければ人工交配(花粉づけ)をする。
- 着果表示棒を立て収穫時期の目安にする。
育て方ポイント
1.畑の準備
1株当たり3㎡ほどの畑を確保します。肥料は1㎡当たり堆肥400g苦土石灰100g化成肥料100g施します。水はけの悪い畑では高さ20cmほどの畝をつくるとよいでしょう。
2.苗の準備・植え付け
遅霜の心配がなくなる5月上旬が植え付け適期です。栽培を安定させるには接ぎ木苗をおすすめします。植え付けはなるべく晴れた日の午前中に行いましょう。
3.整理と管理
親ヅル摘心
本葉5枚目が展開した時、本葉6枚目を摘心します。
整枝・誘導
よくそろった子ヅル4本を残してあとのツルは取り除きます。ツルの伸びが均一になるように誘導します。
4.追肥
開花始めにツル先に1㎡当たり化成肥料を20g全面に施します。
- Q. スイカが収穫前に割れてしまいます。
- A. 収穫前に土壌水分が多すぎることにより、水膨れして割れることが多いです。収穫10日前には水を切り、割れを防ぐとともに糖度を上げていきましょう。
Q&A
人工交配(花粉づけ)をして着果(実を結ぶこと)させる
子ヅル10節目以降の雌花に花粉づけし着果させます。ミツバチが飛んでいれば自然に受粉しますが、飛んでいない状況では人工交配をしましょう。朝のうちにその日に咲いた雄花をとって花粉を雌花の柱頭(雌しべ)につけます。
着果表示
果実が長さ3cmくらい(親指の先)になったものに着果表示棒を立てます(毎回色を変える)。
収穫
着果表示棒を立ててから30日(登熟日数)を経過したら試し切りをし収穫する。
- 登熟日数は品種ごとに異なります。カタログ等で確認してください。
8.病害虫防除
着果後は樹勢が衰え、病気が発生しやすいので、うどん粉病・炭そ病・アブラムシ・ハダニ類の早期発見に努め防除します。