【公式】JA京都 暮らしのなかにJAを

困ったときは
「小玉スイカ」の栽培について

いきいき菜園生活

「小玉スイカ」の栽培について

久美浜支店生産課 主任 畑中 孝昭

上手においしく育てる5か条!!!
  1. アフリカの砂漠地帯原産、暑さには強いが雨が苦手。水はけのよい畑を用意する
  2. 肥料が効きすぎるとツルボケし実がつきません。元肥をやりすぎないこと。
  3. 実をつける位置は子ヅルの本葉10枚目以降にする。それまでにつけると小玉になり変形果も多い。
  4. ミツバチが飛んでいなければ人工交配(花粉づけ)をする。
  5. 着果表示棒を立て収穫時期の目安にする。

イラスト

育て方ポイント

1.畑の準備

1株当たり3㎡ほどの畑を確保します。肥料は1㎡当たり堆肥400g苦土石灰100g化成肥料100g施します。水はけの悪い畑では高さ20cmほどの畝をつくるとよいでしょう。

2.苗の準備・植え付け

遅霜の心配がなくなる5月上旬が植え付け適期です。栽培を安定させるには接ぎ木苗をおすすめします。植え付けはなるべく晴れた日の午前中に行いましょう。

3.整理と管理

親ヅル摘心

本葉5枚目が展開した時、本葉6枚目を摘心します。

整枝・誘導

よくそろった子ヅル4本を残してあとのツルは取り除きます。ツルの伸びが均一になるように誘導します。

4.追肥

開花始めにツル先に1㎡当たり化成肥料を20g全面に施します。

Q&A
Q. スイカが収穫前に割れてしまいます。
A. 収穫前に土壌水分が多すぎることにより、水膨れして割れることが多いです。収穫10日前には水を切り、割れを防ぐとともに糖度を上げていきましょう。

人工交配(花粉づけ)をして着果(実を結ぶこと)させる

子ヅル10節目以降の雌花に花粉づけし着果させます。ミツバチが飛んでいれば自然に受粉しますが、飛んでいない状況では人工交配をしましょう。朝のうちにその日に咲いた雄花をとって花粉を雌花の柱頭(雌しべ)につけます。

図

着果表示

果実が長さ3cmくらい(親指の先)になったものに着果表示棒を立てます(毎回色を変える)。

収穫

着果表示棒を立ててから30日(登熟日数)を経過したら試し切りをし収穫する。

  • 登熟日数は品種ごとに異なります。カタログ等で確認してください。

8.病害虫防除

着果後は樹勢が衰え、病気が発生しやすいので、うどん粉病・炭そ病・アブラムシ・ハダニ類の早期発見に努め防除します。