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「小カブ」 の栽培について

いきいき菜園生活

「小カブ」 の栽培について

京北支店生産課 一瀬 康平

栽培方法

図1

1.畑の準備・種まき

種まきの2週間以上前に、苦土石灰とよく腐熟した堆肥を全面に散布して耕します。1週間前に化成肥料を施して再度耕し、畝を作ります。
種まきは、深さ1~1.5㎝のまき溝を作り、種をスジまきします。その後5㎜ほど覆土して軽く押さえ、しっかりと水やりをします。種まき後は発芽するまでの間、表面が乾いたら、水やりをしてください。

図2

図3

図4

point!
施用量は、1㎡当たり苦土石灰が2握り(約100g)、堆肥は約2㎏、化成肥料は2、3握り(100~150g)とします。

2.発芽、間引き

間引きは1回目を本葉1枚、2回目を本葉2、3枚、3回目を本葉5、6枚の頃にします。株間は最終的に約10㎝とします。間引きは病害虫に侵されているもの、生育の特に早いものと遅いものを取り除きます。

図5

図6

point!
種まき後3、4日で発芽します。間引きは葉が重ならない程度に、残す株の根を傷めないようにすることがコツです。
夏は寒冷紗などをかけて強い直射日光から守り、乾燥を防ぎます。冬はビニールトンネルをかけると防寒になります。

3.追肥・中耕

本葉が2、3枚になる頃、また本葉が5、6枚になる頃に込み合っているところを間引き、株間を約10㎝にします。
小カブは多肥性なので、根の肥大が始まってから収穫まで肥料をしっかり与えることがコツです。
1株当たり3~5gの化成肥料を2回目の間引きと最後の間引き後に施します。

4.収穫

小カブは直径4~6㎝を目安に、根が肥大したものから間引くように収穫します。
収穫が遅れると根にひび割れを起こすので、早めに収穫します。

図7

point!
収穫までの日数は秋まきの場合、種まき後40~60日ですが、早取りしてもおいしく食べられます。
病害虫について
害虫はアブラムシ、コナガ、ヨトウムシ、カブラハバチなどが発生するので、見つけたら捕殺するか殺虫剤を散布します。
病害は根こぶ病、べと病などがありますが、根こぶ病は発生したら治す方法がないので、抜き取って廃棄してください。
point!
根こぶ病の発生をできるだけ少なくするには、連作を避けると共に完熟堆肥を使用し、高畝にするとよいです。