「ハクサイ」の 栽培について
Vol.184
ハクサイは味に癖がないため、和・洋・中を問わず多くの料理に利用できます。
晩秋から春先まで葉物の少ない冬場の野菜として重宝されており、
特に冬の鍋物には欠かせない野菜です。
苗作り
ハクサイには早生から晩生まで多くの品種があり、播種時期や早晩性品種の組み合わせにより、より長く収穫を楽しむことができます。
播種時期が早いと病害虫の発生が多くなり、播種時期が遅すぎると大玉にならない場合や結球しない場合もあるため、地域や品種にもよりますが、8月下旬から9月上旬を目安に播種してください。
定植
ポリポットの場合、本葉4~5枚で定植します(ペーパーポットやセルトレイの場合は本葉3~4枚)。定植が遅れるとその後の生育も悪くなるので、定植は遅れないようにしてください。
追肥
ハクサイは、株間の土が見えるようでは良い収穫は得られないといわれています。結球が始まるまでに外葉を大きく育て、結球期に肥料不足にならないようにするため、2回の追肥を行います。また、晴天が続き土壌が乾燥している場合は肥料も吸収しにくくなります。晴天が続くときは適宜かん水をしてください。
収穫
- 病害虫防除
- ハクサイは、病害虫の被害が多く病害虫防除が不可欠な野菜です。特に害虫は、結球葉の内部に入ってしまうと防除できなくなるため、殺虫剤の散布を定期的に行う必要があります。家庭菜園の場合、定植後に防虫ネットで被覆することにより、なるべく農薬を使わないで害虫防除をする方法もあります。
ハクサイでよく発生する病気として根こぶ病があります。アブラナ科野菜の連作を避けることが基本となりますが、定植前に根こぶ病の薬剤を土壌混和して防除します。