「ニンジン」の栽培について
Vol.183
おいしく育てるコツ
- 水が大好きなセリ科の野菜。梅雨の晴れ間が種まきのチャンス
- 種をまいたら必ず保湿。適切な施肥でゆっくり育てる。
土作り・ほ場準備
柔らかく水持ちの良い土が適します。
完熟堆肥を施す…種まきの1か月前までに完熟堆肥を2~3kg/平方m施し、深めに耕します。
施肥
基肥は種まき10日前までに散布します。種まき直前の散布は、又根の原因になります。
1平方m当たりの肥料:苦土石灰100g、BMようりん40g、リンカアン14号50g
種まき【ここがポイント】
株間6~10cm、条間20cmで2~3粒の点まきにします。
ニンジンの種は好光性(光があったほうが発芽が促進される)なので、覆土は0.5~1cmとし、手でしっかりと鎮圧し水分を保ちやすくします。
梅雨の晴れ間の種まきが吉、水不足だと発芽が揃わないので、種まき後は不織布などをかけ乾燥を防ぎます。順調に発芽すればニンジン作りの半分は成功です。
間引きと雑草対策
本葉が3~4枚になったとき、生育の良いものを残し1本立てにします。
ニンジンは初期生育が緩慢なため、除草は確実に行ってください。
水やり
根の伸びを促すため、本葉6枚までは定期的に水やりをしてください。
追肥
本葉5枚程度の時期に、リンカアン14号を30g/平方m畝全面に施します。
中耕・土寄せ
追肥後に、草取りを兼ねて軽く中耕してください。根の酸素補給と水が浸み込みやすくするためです。
土寄せ作業は本葉6~7枚までに行ってください。それ以降は根を切ってしまったり肥大に影響があったりするので遅れないようにします。土寄せは青首対策として必ず行ってください。
収穫
種まきから80日を過ぎれば、試し掘りを行い、順次収穫してください。