「タマネギ」の栽培について
Vol.149
営農部企画営農課の堀井俊輔です。今月から「いきいき菜園生活」を担当することになりました。どうぞ、よろしくお願いいたします。
今回は生でも、煮ても焼いても美味しい、年間を通して使える重宝野菜のタマネギの管理について記載します。
(企画営農課 主任 堀井 俊輔)
栽培特性
- 冷涼な気候を好み、土質の適応性は広いですが、砂質よりも粘質土壌を好みます。
- 球の肥大には日照時間と温度が関係します。日当たりの良いほ場を選びましょう。
- 大苗での越冬は、春のとう立ちを誘発します。植え付け時の苗の状態は特に重要です。
1.苗づくり・種まき
種まきは地域によって前後しますが、9月中に行います。種まきの1か月前には、1m2当たり堆肥2kg、油粕200g、苦土石灰200g、化成肥料80gを施用し苗床を作ります。
覆土は種が隠れる程度とし、かん水後は雨や乾燥から守るために防虫ネットなどの被覆資材や切りワラ、もみ殻を敷きます。
発芽が始まったら被覆資材は取り除き、発芽後20日を目安に化成肥料を30g程度施用し、株元に向けて土寄せを行います。
2.ほ場準備・定植作業
定植2週間前までにほ場1a当たり堆肥300kg、苦土石灰10kg、過リン酸石灰8kg、化成肥料4kgを施用し、幅100~120cmを目安にうねを立てます。
苗は鉛筆程度(径4~5mm)を目安に選定し、浅植えにならないように植え付けます。
3.肥培管理
春、気温が高くて雨が多いと、べと病や灰色かび病が発生するので、曇雨天が続くようなら殺菌剤を散布します。
追肥の目安は、第1回目は12月中旬に1a当たり化成肥料を4kg、第2回目は2月下旬か3月上旬に1a当たり化成肥料を2kgとし、これ以降の追肥は避けます。