「アスパラガス」の栽培について
Vol.190
アスパラガスは永年性の野菜です。植え付けから3年後ぐらいから収穫が始まり、数年で最盛期を迎え、10年ほど収穫し続けられます。ほどよい苦味と甘味が特徴で、取りたては柔らかく風味豊かです。定番のベーコン巻きやサラダはもちろん、天ぷらや炒め物にしてもおいしくいただけます。
1年目
播種・育苗
- 3~4号のポットに良く肥えた土(腐葉土など)を入れ、種を2、3粒播きます。
- 草丈が約10㎝ になったら化成肥料をひとつまみ入れると良いでしょう。そしてこのまま1年間育苗します。
- 1年目の管理夏は乾燥したら水をやり、冬に茎葉が枯れたら地上部は刈り取ります。
2年目
①土作り・ほ場準備
- 苗の植え付け3週間前までにほ場を準備します。
- 30~40㎝の深さの溝を掘り、堆肥と元肥を施してよく耕します。
- 排水性を良くするため、畝立て(株間約50㎝を確保)を行います。
②植え付け
- 2年目の春(3月の中頃から4月中頃)に植え付けます。
- 株間50㎝で植え穴を掘り、苗をポットから外したら根が傷まないようにそっと植え穴に入れ、芽の上に4~5㎝土がかかる程度に覆土します。
- 植え付け後はたっぷりと水をやりましょう。
- 2年目の管理
- 2年目は収穫せずに株を育てます。茎葉が成長すると1m以上になりますので倒伏しないように、四隅に支柱を立てて紐を張ります。
- 追肥は3~4月(元肥)、5~6月(成長期)、12月(茎葉刈り取り後)の3回行います。
3年目
収穫
- 3年目の春(4~6月)から収穫し始めます。
- 芽が20~25㎝になったら根元から切って収穫します。
- 3年目以降の管理
- 収穫後、茎は一株当たり10本程度残しておき、来年のために株を充実させましょう。
- 2年目と同じように3回追肥を行い、12月に茎葉を刈り取りましょう。
- 栽培のポイント
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- アスパラガスは根をよく成長させることが多く収穫するコツです。植え付け時の肥えた土作り、ほ場の準備が欠かせません。
- アスパラガスは夏の乾燥にとても弱いです。梅雨が明けたら全体にもみ殻やわらを敷きます。乾燥防止だけでなく雑草の抑制にもなりますのでおすすめです。
- 市販でアスパラガスの大株(根)が購入できます。その場合は11~12月の間に植え付け、翌春から収穫できます。少しでも早く収穫したい方におすすめです。