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地域の農業を守るために

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地域の農業を守るために

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営農部亀岡広域営農センター


撤去作業はパイプをはずし、細かく切断する

今年9月の台風で大きな被害を受けた農業用パイプハウスで、生産者、JA職員など人的支援による復旧支援活動が行われました。

南丹地域を中心に甚大な被害

今年は平成30年7月豪雨や大型台風の上陸などにより、管内でも多くの農家が被害を受けました。中でも9月4日から5日にかけて近畿地方を通過した今年最強の「台風21号」では、南丹地域( 亀岡市、南丹市、京丹波町)に京都府の被害の3分の1が集中。亀岡市内では強風で306棟のパイプハウスが全壊または大破しました。


復興を目指す中川喬之さん

「JAでは、台風、水害、雪害など大変な事態を受けて、これまでも生産者組織( 部会)を中心に協力体制を作り、人的支援として職員を派遣し、倒壊したパイプハウスの撤去などを行ってきました」と営農部亀岡広域営農センターの山西勝也センター長は話します。

今回もいち早く準備を進め、10月23日午前8時30分から亀岡中部支店と八木支店で、パイプハウス撤去の決起集会を開き、活動を開始しました。

10日間で25棟を撤去

亀岡・八木の決起集会には人的支援活動に参加する直売部会員、JA役職員ら合計39人が集まりました。八木支店であいさつに立ったJA京都の岡田實郎理事長は「こうした支援によって生産者とJA職員が一体となる事により、再建に向けての具体的な計画を考えることができ、生産者の意欲が向上し、結果的に地域の農業を守ることにつながれば」と話しました。亀岡中部支店では直売部会の長澤忠夫部会長が「若い就農者が増えているが、今回のことでやる気を失わないようにしていきたい。その上でこの活動は大変ありがたい」と謝辞を述べました。

閉会後、亀岡市西別院町犬甘野の作業現場に移動。2日かけてパイプハウス6棟を撤去しました。この日は八木、園部でも同様の活動が行われました。そして、11月6日までの10日間で全壊のパイプハウス25棟を撤去しました。


10月23日に行われた決起集会

みなさんのおかげで農業を続けられる

今回、支援を受けた生産者の1人が亀岡市馬路町の中川喬之さんです。中川さんは、平成29年5月から京都府が進める「担い手養成実践農場整備支援事業」( 実践農場)を開始。ハウス2棟でトマト、キュウリなどを栽培しています。平成31年4月30日には研修を終え、晴れて農家になれる矢先の出来事でした。

「台風が過ぎてパイプハウスの無残な姿を見た時には愕がく然ぜんとしました。路頭に迷っていたところ、みなさんのおかげで無事に撤去できました。その分、責任を持って農業を続けていかなければならないと思っています」と話します。

「JAとしては、1日も早く災害前の状態まで復興できるよう支援していきます。また、農業災害補償法に基づき、災害による損害を補填する農業保険など、災害への備えについても説明していきたい」と山西センター長は話します。


営農部亀岡広域営農センター
〒621-0023
亀岡市曽我部町寺西川1-1
TEL.0771-29-5723

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