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「キャベツ」の栽培について

いきいき菜園生活

「キャベツ」の栽培について

野田川支店生産課 西原 尚子

「キャベツ」の栽培について

キャベツは冷涼な気候を好む野菜ですが、栽培時期に合った品種を選べば、春夏秋冬一年中栽培が可能です。サラダやス-プなどいろいろな料理に利用できるだけでなく、抗潰瘍効果があるビタミンUをはじめ豊富なビタミン類や、カルシウムなどのミネラルをたくさん含んでいる栄養豊富な野菜です。

キャベツ

1 育苗

播種

準備物 1aあたり

  • ・種子(発芽率80%以上)…480粒
  • ・育苗培土…約8ℓ
  • ・セルトレイ(128穴)…3枚
  • ・水稲育苗箱…3枚
  • ・育苗箱に128穴のトレイを置き、水分調整した培土を均等に詰める。
  • ・深さ5mm程度の播種穴を開け、1穴に1粒播種する。
  • ・覆土後、均一にかん水する。

温度

・発芽適温 15~25℃ ・生育適温 15~20℃

水分管理

午前中にかん水し、夕方には地表面が乾燥する程度に量を調節する。
水をやりすぎると、胚軸が伸びすぎるので注意が必要。

鉢上げ

・本葉2~3枚で、直径9cmのポットに鉢上げする。本葉5~6枚で定植する。

2 ほ場準備

定植2週間前までに、堆肥、苦土石灰をほ場全面に散布し、耕うんし、1週間前には基肥の化成肥料を畝部分に散布し、耕うんする。

1aあたり

  • 堆肥…200kg
  • 苦土石灰…12kg
  • 化成肥料…12kg

図3

3 定植

・本葉5~6枚で定植する。
・条間50cm、株間40cm間隔に植え付ける。
・根鉢の表面と畝の土が同じ高さになるように植え、たっぷり水をやる。

4 定植後の管理作業

追肥、中耕

定植2週間後、畝の条間に追肥を施肥し軽く中耕する。さらに2週間後、条間の外葉が重なり合わないうちに条間に追肥を施肥し軽く中耕する。

かん水

結球がソフトボール大になるまでは、ほ場の乾き具合に応じて適時かん水する。

▼特に注意が必要な時期

  • (適期1)定植後の活着まで
  • (適期2)追肥後
  • (適期3)外葉形成期

防除

・防除は耕種的防除で行い、寒冷紗、防虫ネットを使用する。

〈コンパニオンプランツによる防除方法の一例〉
(アオムシ、コナガにはレタスが効く)
どちらも同じように結球するが、キャベツはアブラナ科、レタスはキク科の植物で、アオムシやコナガはアブラナ科の野菜にはつくが、キク科の野菜にはつかないため、2種類を一緒に植えておくとキャベツの害虫被害が少なくなる。

5 収穫

球が大きくなったら、手で押さえてみて、かたく締まっていたら収穫をする。
時期が遅れると裂球が増えるので注意!