【公式】JA京都 暮らしのなかにJAを

困ったときは
「シュンギク」の栽培について

いきいき菜園生活

「シュンギク」の栽培について

園部支店 生産課 参与 松尾 桂一郎桂一郎

シュンギクは冷涼な気候を好み、生育期間が15~20℃になる秋まき栽培が最も適しています。種まきは9~10月、収穫は10~12月上旬が適期となります。

シュンギク

畑の準備

POINT
シュンギクは酸性を嫌う!

シュンギクは酸性を嫌うので、種まきの2週間以上前に、苦土石灰を1㎡当たり3握り(約150g)施し、よく耕します。
1週間前に、幅60cm~1mの畝を作り、全面に堆肥を1㎡当たり約3kgと化成肥料1㎡当たり2握り(約100g)を施し土に混ぜ込み、高さ約10cmの平畝を作り、種まき当日にたっぷりと水やりします。

発芽をよくするため、土を細かく砕き、地表から5cmまでのゴロ土や石ころを取り除く板を押しつけて平らにする

図3

種まきから発芽まで

種まきは畑に溝を作り、スジまきにします。シュンギクの種子は好光性(発芽に光が必要)なのでわずかに種が見えるくらいうすめに覆土し、表面を軽く押さえます。水やりは、まいた種が動かないよう静かに行います。

図4

乾燥防止

POINT
発芽まで乾燥させないように!

タネまき後は乾燥防止のため、切りわらや新聞紙をかけておくとよいでしょう。

図5
切りワラ
図6
新聞紙

間引き、追肥

1回目:本葉1~2枚の時に混みあったところを間引き、株間2~3cm にします。

図7
本葉1~2枚の時、株間を2~3cmにする

2回目:本葉4~5枚の時、株間を5~6㎝にします。この後、1㎡当たり軽くひと握り(約30g)の追肥を施し、土寄せします。

図8
本葉4~5枚の時、株間を5~6cmにする

収穫

株ごと収穫型品種の場合の間引きはここまでとします。
摘み取り型品種は、この後、株間が10~15cmになるまで間引きしながら収穫します。
本葉10枚ほどになったら下葉を3~4枚残して上の葉を摘み取ります。わき芽が伸びてきたら下葉を2枚ほど残して摘み取ります。

POINT
摘み取り型品種の株間は広くとること!

摘み取り収穫型品種

本葉10枚ほどになったら
下葉を3~4枚残し、
ハサミで切り取る
図9
わき芽が出たら
下葉を1~2枚残し、
ハサミで切り取る
図10
POINT
収穫は早めに!

茎は細いものの方がやわらかく料理に向くので、収穫は早めにしましよう。