「芽キャベツ」の栽培について
Vol.197
- 芽キャベツは、葉柄〔ようへい〕※の葉腋〔ようえき〕(葉柄の上部と茎に挟まれた部分)からでたわき芽が結球したもので芽球〔がきゅう〕といいます。そのままでは結球しませんが、葉を切りとってわき芽に光を当ててやると結球を始めます。キャベツと同じ仲間ですが、キャベツより暑さに弱い反面、寒さに強い野菜です。
※葉と茎をつなぐ小さな柄
育て方ポイント
1.ポットを活用して育苗をする(8月中旬~9月中旬)
- 必要な苗が少ないときはポットを活用する。ポットに種まき用培養土を入れ5~6粒ずつ種をまく。
- 発芽が揃ったら3本程度に間引く。
- 本葉2~3枚で1本に間引き、本葉5~6枚まで育苗する。
2.水はけの悪い畑では高畝に(準備8月下旬~)
- 植えつけ2週間前には苦土石灰を1㎡当たり100gまき、深さ約30㎝までよく耕しておく。
- 植えつけ2週間前には1㎡当たり堆肥2㎏と化成肥料100gをまき、土と混和する。
- 畑の水はけが悪い場合は高畝にする。幅60~70㎝、高さ約10㎝ほどの畝を立てる。
3.株間約50㎝に植えつける(9月中旬~)
- 植穴を掘り、根鉢の表面と畝の表面が同じくらいになるように植えつける(土が乾き過ぎている様なら植えつけの前日に水をたっぷりやっておく)。
- 土が落ち着くように根本に水をやる。
4.追肥を施し、下葉を切り取る(10月中旬~)
- 植えつけ後、月1回を目安に追肥を行う。苗が小さいときは株のまわりに、大きくなってからは畝の肩にばらまき、土の表面を砕いて株元に土寄せをする。
- わき芽が結球し始めたら、古い葉を下から順次切り取っていく(葉は葉柄の根本から切る。また、下の方の芽は結球しないので一緒に切り取る)。
5.固く結球したものから順に収穫(11月中旬~)
- 芽球は下の方から順にできていく。芽球が固くなったら収穫適期。ハサミなどで付け根から切り取って収穫する。