「ゴボウ」の栽培について
Vol.191
ゴボウはキク科の野菜です。連作を嫌うので、4~5年の輪作になるように栽培場所を考えましょう。キク科共通の害虫も発生するので、ゴボウを栽培しない間もキク科以外の野菜を栽培したほうが無難です。
ゴボウは根が長大なものが多く、作りにくいイメージがありますが、短根の品種を選べば手軽に栽培ができます。今回は短形ゴボウの栽培を紹介します。
1.畑の準備
- 日当たり、風通し、水はけが良く、耕土の深いほ場で高畝栽培にします。
- 播種2週間前に1㎡当たり堆肥2㎏、セルカ200gを施用して深く耕します。
- 播種1週間前に1㎡当たり化成肥料14-10-13を80~100g施用し土とよく混ぜて畝立てを行います。
- 畝はできるだけ高いカマボコ状にして、畝幅60㎝、高さ20㎝以上とします。
2.播種・播種後の管理
- 発芽を揃えるため種子を一昼夜水に浸水し、水切りをしてから播種を行います。
- 棒きれなどで畝の中央にまき溝をつけ、3~10㎝間隔で一か所に3~4粒ずつ種をまきます。
- 好光性の種子のため覆土は1㎝程度にし、土とよく密着するようにします。
- 発芽促進のため、播種後は必ず散水を行い本葉1~2枚展開時頃までは乾燥に留意し、かん水を適宜行います。
3.間引き
- 本葉1~2枚のときに間引きを行い2本にします。
- 本葉3~4枚のときに2回目の間引きで1本立ちにします。
根が深く抜きにくいので、残す株を傷めないようにハサミなどで地際から切りとって間引いてもよい。
4.追肥
- 間引き後に、化成肥料14-10-13を1㎡当たり30~50g追肥し、中耕・土寄せを行います。
5.収穫
- 播種後100日前後を目安に大きいものから収穫を始めます。
- 栽培のポイント
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- 酸性を嫌うので、石灰資材(セルカ・苦土石灰等)で酸度矯正(PH6.5~7.5)を行います。
- 病気では、風通しが悪くなると黒斑細菌病やうどんこ病の発生が増加するため密植は避けます。
- 害虫では、アブラムシ、ネキリ虫に注意。 アブラムシは群生すると生育を阻害し、ウイルス病の原因となるため早期防除を行います。