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いきいき菜園生活

「ニンニク」の栽培について

2015年08月 Vol.161

堀井 俊輔

今月は、糖質やビタミンB1が多く、古くから香辛料や強壮剤として利用され、古代エジプトではピラミッド建設労働者の疲労回復にも使われたとされる、滋養強壮野菜の王様「ニンニク」の栽培をご紹介します。

(企画営農課 主任 堀井 俊輔)

栽培特性

  1. 冷涼な気候を好みますが、耐寒性・耐暑性もあまり強いほうではなく、夏には枯れて休眠に入ります。暖地向きと冷涼地向きの2種類があるため、品種選定は慎重に。
  2. 春にとう立ちして花は咲くが、結実はしないため、繁殖はもっぱら分球芽( 球根)による。花を咲かせると株が疲れて球の肥大に影響がでるため、適宜摘み取ります。
  3. 若い葉を収穫すれば“葉ニンニク”に、若いとう( 花茎)を伸ばして収穫すれば“茎ニンニク”として利用できます。生育期間が長いので黒マルチ栽培がおすすめです。

栽培のポイント

【1】種球準備・ほ場準備

植え付け2週間前までに1m2当たり苦土石灰0.1kg、完熟堆肥2kgを施用して深く耕しておきます。その後、化成肥料0.1kgを施用し、幅30cmを目安に畝を立てます。生育期間が長いため、除草対策として黒マルチを敷いておくことをおすすめします。
また、種球をばらして病斑がついていないか確認します。

【2】植え付け

芽の出る方( 先の尖った方)を上に向け、深さ5~7cmを目安に植え付けます。
この時、あまり深く植えないように注意しましょう。

【3】追肥・中耕

10月・12月・3月の3回を目安に株元に化成肥料を10g程度施し、株元に土を寄せます。
この時、株元から分球の芽が出てきたり、主茎から発生する“ わき芽”は早めにかき取るようにします。
また、春になり、とう立ちして葉の先端から出てくる“ つぼみ( 花蕾)”は早めに摘み取るようにします。

【4】収穫

茎葉が2/3ほど枯れてきた頃が収穫の目安です。
収穫したらすぐに根を切り離し、そのまま畑で2~3日乾かします。
乾いたら7~10球ずつ束ねて、風通しの良い軒下などに吊るして保管します。

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