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いきいき菜園生活

「作付け」について

2023年01月 Vol.250

営農部企画営農課 福井 敬之

作付け計画

事前に、栽培の計画を立てて本年度の野菜作りを行いましょう。
本年度、作ろうとする野菜の候補を挙げて、畑の広さや環境を考えて組み合わせて計画しましょう。
同じ場所で同じ野菜を作り続けると、病気や害虫が発生しやすくなり生育が悪くなります。この現象を「連作障害」や「いや地」と言います。
野菜の種類が違っても、同じ科であれば、連作障害が出ることがあります。
例えば、トマト、ナス、ピーマン、トウガラシ、シシトウ、ジャガイモは、見た目まったく違いますが、同じナス科の植物で、これらの野菜を同じ場所で繰り返し栽培すると連作障害が起こることがあります。

ポイントとしては

  • 栽培したい野菜がどの「科」の植物なのか調べ、一つの区画に同じ科の野菜を集めて栽培することです (表-1) 。
  • 連作障害に強い植物の台木に、連作障害を起こしやすい野菜をついだ「接ぎ木苗」の利用です。接ぎ木苗は連作障害の予防になりますが、過信しないようにしましょう。接ぎ木苗があるのは、ナス科やキュウリなどの果菜類だけです。

1 育てる野菜がどの科に属するのか?

春作

  • 「ナス科」…………トマト、ナス、ピーマン、トウガラシ、シシトウ、ジャガイモなど
  • 「ウリ科」…………キュウリ、カボチャ、メロン、スイカ、ズッキーニ、ゴーヤなど
  • 「マメ科」…………インゲン、枝豆、落花生、エンドウ、ソラマメなど
  • 「ヒルガオ科」…………サツマイモ、空心菜など
図1

秋作

  • 「アブラナ科」…………ハクサイ、キャベツ、コマツナ、水菜、チンゲンサイ、カブ、ダイコンなど
  • 「セリ科」…………ニンジン、セロリ、明日葉、ミツバなど
  • 「アカザ科」…………ホウレンソウ、とんぶり、レッドビートなど
  • 「ユリ科」…………ネギ、タマネギ、ニンニクなど

2 輪作年限の目安

  • 連作障害が少ないもの…………ダイコン・ニンジン・カブ・コマツナ・カボチャ・タマネギ・トウモロコシなど
  • 1年間…………キャベツ・ホウレンソウ・シュンギク・レタス・ネギ・セロリなど
  • 2年間…………キュウリ・インゲン・ハクサイ・イチゴ・ニラ・レタス
  • 3年間…………メロン・ソラマメ・サトイモ・エダマメなど
  • 5年以上…………トマト・ナス・ピーマン・スイカ・ゴボウ・エンドウなど

※例えば、「ウリ科」の輪作年限を見てみるとカボチャは連作障害が極めて少ないと言われる野菜であるため連作可能ですが、キュウリの場合は2年間・スイカの場合は、5年以上の期間を開けなければなりません。

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