JA京都
暮らしのなかにJAを

JA京都 採用サイト2025

いきいき菜園生活

「葉ゴボウ」の栽培について

2021年11月 Vol.236

弥栄支店生産課 荻 勝郎

ゴボウはキク科の野菜です。酸性土壌に弱いので、苦土石灰を散布し中和します。浸水と過湿に弱いため、排水がよく耕土が深い畑が適しています。ゴボウは特に連作を嫌うので、4~5年の輪作になるように畑の場所を考えましょう。また、葉ゴボウは葉と短い根を一緒に食べるので短根の品種を選ぶと栽培しやすいです(例:タキイ種苗「葉ごぼう」など)。

葉ゴボウ

1 ほ場の準備

種まきの2週間前に苦土石灰を1㎡当たり約150gまき、深く(30~50cm)耕し、1週間前に堆肥2kgと化成肥料約80~100gをまき、土とよく混ぜます。葉ゴボウは幅90cm、高さ20cmほどの畝を立てます(耕土が浅い畑ではさらに高くする)。

図1

2 種まきの時期

葉ゴボウ品種の露地まきで9月下旬~10月下旬です。
他の品種なら茎が1cmぐらいの時に若採りすると、葉ゴボウとして楽しめます。
種は一晩、水に浸けると発芽がよくなります。
畝に棒などで浅く溝をつけ、2条の条まきにします。ゴボウは光発芽種子なので、種が隠れる程度に覆土し、軽く押さえ、まき終わったらたっぷりと水をやりましょう。

図2

3 間引きの時期

1回目

図3

子葉が展開後、株間3cm程度に間引きします。

2回目

図4

本葉が2~3枚の頃に6cm程度の株間に間引きします(葉が素直に上に伸びているものを残す)。

4 追肥と土寄せの時期

2回目の間引き後、化成肥料を30~50g畝方に追肥し、中耕・土寄せを軽く行います。

図5

秋から冬に伸びた葉柄は硬くなるので、折れたり枯れたりした葉は取り、新しく伸びた葉を2枚以上残しましょう。

図6

5 収穫の時期

露地では3月下旬~5月上旬頃です。根径が1cmぐらいになれば、収穫できます。収穫は脇をスコップで掘って抜き取ります。

ページの先頭へ