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いきいき菜園生活

「実エンドウ」の栽培について

2020年10月 Vol.223

福知山支店生産課足立 恵

1 畑の準備

エンドウは連作障害が出やすいので、4~5年の輪作とします。
酸性土壌を嫌うので、石灰資材で土壌酸度を調整します。
種まきの1か月前位に、1㎡当たり堆肥3kg、苦土石灰150gを施し、土とよく混和します。
種まき2週間前に化成肥料70gを施し、幅約1mの畝を立て、黒マルチをかけます。
排水の悪い土壌は高畝にします。

2 種まき

10月下旬~11月上旬頃に、株間約30㎝、深さ1.5~2㎝程度の穴をあけて、4~5粒まき覆土をします。
草丈が7~8㎝になった頃に、間引いて1か所2株にします。

図2

3 防寒対策

エンドウは大苗より小苗の方が寒さに強いです。
本葉が2~4枚で草丈10㎝位の苗が寒さに強いでしょう。
霜にあたると傷むので、寒冷紗等をかけて防寒対策をするとよいでしょう。

4 追肥

3月に入ったら、黒マルチをめくり畝の肩に追肥を行います。
その後1か月ごとに追肥を行います。
施肥量の目安:化成肥料1㎡当り40g

図3
黒マルチをめくって、畝を片側に肥料を施し、土寄せする。

5 支柱立て・誘引

つるが伸び始めたら早めに支柱を立ててネットを張り、つるを誘引します。
エンドウは日照不足によって結実不良を起こしやすい作物です。
本葉4~5枚頃の巻きヒゲが発生する時期にネットや支柱で誘引し、枝を十分に伸ばします。
込み過ぎたら孫づるを摘み取り、日当たりと風通しを良くして着莢を促します。

図4

6 収穫

実エンドウやスナップエンドウは開花後35日程度で、莢全体が白緑色になった頃が収穫の目安です。

図5

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