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いきいき菜園生活

土づくりについて

2014年12月 Vol.153

堀井 俊輔

限られたスペースで栽培を繰り返す家庭菜園では、「土づくり」が大きな意味を持ちます。今回は、野菜の出来栄えを決める大きな要因となる「土づくり」について紹介します。

(企画営農課 主任 堀井 俊輔)

団粒構造

良い土とはズバリ、 「 団粒構造」を持った土です。
団粒構造の土は、粒の大きい砂質と小粒の粘土質のバランスが良く、多くの有機物を含んでふかふかと軟らかいのが特徴で、(1)排水性、(2)通気性、(3)保水力・保肥力に優れています。
この土に石灰を投入して土壌酸度を調え、肥料分を加えると、野菜づくりに最適な「団粒構造」を持った土になります。
反対に、粒子が塊とならず、すきまの少ない土を単粒構造の土といいます。

団粒構造テスト

菜園の土が団粒構造かどうかを判断する一つの目安が、下記のテストです。

  1. 穴を開けて水を注ぎ込むと、すぐに吸い込まれてなくなる。または、水やりの後すぐに水が引く。
  2. 畑に棒を垂直に挿して、楽に潜り込む深さが30cm以上ある。
  3. 土を少量の水で湿らせて、細長くこねると、鉛筆ぐらいの太さにまとまる。

上記、 1 ~ 3 のすべての条件がそろえば、「団粒構造」を持った土といえます。

【ポイント】菜園の土質を知る

土質によって、与えるべき土壌改良資材は異なります。「団粒構造テスト」で、ご自分の菜園の土質を確認した後、その土に応じた土壌改良資材を施用しましょう。
水はけと通気性の悪い粘土質土壌を改良するには、空気を多く含んで軽い籾殻やバーク堆肥、パーライトなどを投入してよく混合します。
反対に、固まらない土は砂が多く、保水力と保肥力に劣ります。このような場合は、良質な堆肥や腐葉土を施用することがおすすめです。

土壌改良材の種類と特性

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