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いきいき菜園生活

「連作障害」について

2016年02月 Vol.167

堀井 俊輔

「去年はうまくできたのに、今年は…」ということはありませんか?その原因は、「連作」による障害かもしれません。

今月は、限られたスペースで作物を栽培する家庭菜園にとっての大敵である「連作障害」についてご紹介します。春からの植え付けの参考にしてください。

(企画営農課 主任 堀井 俊輔)

連作障害とは?

同じ種類・科の野菜( 表- 1)を同じ場所で続けて作ることを「連作」といい、生育が極端に悪くなったり、枯れてしまったりすることがあります。これを、「連作障害」といいます。

例えば、ジャガイモを収穫した後作にナスやトウガラシを植え付けると、連作障害が発生しやすくなります。よって、できる限り同じ科の野菜を連続して作付けすることは避けましょう。

「輪作」のすすめ

連作障害を防ぐためには、表-2のように畑を休ませる必要があります。

しかし、面積が限られた家庭菜園では、野菜を作るスペースが不足しがちになるため、菜園をいくつかに区切り、種類・科の違う野菜を組み合わせて一定の順序で作る( 輪作)とよいでしょう。この場合でも、後作には注意してください。

トラブル遭遇【ケース2】

実がつかない、花が落ちる

茎が太く、葉が茂っているのに花が少なく、実がつかいない。こんなことはありませんか?
実を食べる野菜に共通の「木ぼけ」、サツマイモでは「蔓つるぼけ」が一因です。
これらの症状は肥料(とくに窒素肥料)をやりすぎた場合によく見られます。元肥を少なめにして、その分を追肥として補う肥培管理に変えてみましょう。

ト連作障害を防ぐ方法

以下の方法により、連作障害を低減することが可能です。

  • 前作の株や根、葉などをきれいに除去し、病害虫防除を徹底する。
  • キュウリやナス、スイカなどは、輪作のほか、接木苗を利用する。
  • 菜園に堆肥を施し、表面の土と下の土が入れ替わるよう、30?程度まで深耕する( 天地返し)。

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