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いきいき菜園生活

「生ごみ堆肥」について

2015年01月 Vol.154

堀井 俊輔

先月の“土づくり”の続編として、今月は、その主役である「堆肥」の作り方について、その一例をご紹介します。

(企画営農課 主任 堀井 俊輔)

生ごみ堆肥のすすめ

日常生活で生じる「生ごみ」を、家庭菜園で「堆肥」として使用することができたら素敵だと思いませんか?
先月ご紹介した“土づくり”には堆肥が欠かせません。有機物である生ごみを微生物の働きで堆肥としてリサイクルすることができれば、ごみの減量に役立つだけでなく、畑の地力を高めることもできます。
ぜひ一度、手づくりの堆肥を施用して、おいしい野菜を育ててみませんか?

生ごみ堆肥とは

生ごみの90%以上は水分で、残りの大部分が有機物です。

乾燥させて水分をとばすだけで減量し、元の重さの5分の1以下になります。生ごみに米ぬかや油粕などを加えて発酵させたものが「生ごみ堆肥」です。

生ごみ堆肥の使い方

生ごみ堆肥は窒素を5%程度含み、肥料効果が高いため、一般の堆肥のつもりで施用すると窒素過多になりがちです。

生ごみ堆肥だけで栽培する場合は、各菜園の地力にもよりますが、通常施用する堆肥の30~40%減での施用をおすすめします。

【ポイント】菜園の土質を知る

釣り鐘型のプラスチック容器(コンポスターなどの名称で販売)や底を切り取ったポリバケツ( ふた付き)を20cm程度の深さまで土に埋める。

水けを切った生ごみを投入し、同量の乾いた土や落ち葉を重ねて入れる。これを容器が満杯になるまで繰り返す。悪臭や虫の発生を抑え、ごみの分解を早めるためには、生ごみに米ぬかをまぶしておくとよい。

満杯になった後、1か月以上放置しておく。一般家庭では、200L程度の容器を2個使い、1個めが満杯になったら2個めにごみの投入を始めるようにすれば、ほぼ年間生ごみの処理と堆肥作りができる。

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