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いきいき菜園生活

「ニラ」の栽培について

2016年03月 Vol.168

堀井 俊輔

いよいよ春めいてきました。今年の家庭菜園の計画は万全でしょうか?

今月は、ビタミンやカルシウムを多く含む緑黄色野菜の代表格、「ニラ」の栽培をご紹介します。今年の菜園に加えてみてください。

(企画営農課 主任 堀井 俊輔)

栽培特性

  1. 冷涼な気候を好み、休眠状態で越冬するので、耐寒性は極めて強い。
  2. 強健で育てやすく、刈り取った後からすぐに新芽が伸び、年数回の収穫が可能。
  3. 多年生であるが、株が古くなると収量・品質を損ねるので、適宜株分けして更新を図る。

(1)苗床準備・苗づくり

は種2週間前に1m2当たり堆肥500g、苦土石灰100gをばらまいてよく耕しておき、苗床に化成肥料50g、油粕50gを入れて畝をつくり、15cm間隔のまき溝をつくります。まき溝に1cm程度の間隔で種をまき、種子が隠れるほどの覆土をします。

生育を見ながら2回ほど追肥(溝1列当たり化成肥料10g程度)をし、草丈20cm前後に成長したら、根を切らないように掘り上げます。

(2)ほ場準備・植え付け

実がつかない、花が落ちる

植え付け予定ほ場の畝の場所に幅15cm程度の溝を掘り、溝の長さ1m当たり堆肥500g、化成肥料50g、油粕50gを入れ、その上から7~8cm程度の土をかけます。畝間を50cm、株間を10~15cmとし、1か所に3~4株まとめて植え付けます。

(3)追肥・収穫(初夏)

葉の色を見ながら、1か月に1回程度の追肥をします( 畝の長さ1m当たり化成肥料30g、油粕30g)。この時、乾きやすい菜園では敷きワラをし、乾燥を防ぐようにしましょう。 草丈が20cm以上になったら収穫を始めます。地際部を4~5cm残して刈り取るようにします。収穫後は化成肥料で追肥をし(1株あたり5~10g程度)、次の収穫に備えます。 夏になると花が咲くので、早めに摘んで株疲れを防ぎましょう。

(4)ほ場準備・植え付け

収穫を繰り返すことで株が弱ってくる秋には、古い葉やとう立ちした茎を刈り取り、揃いの良い勢いのある新芽を出させます。刈り取り後に追肥を繰り返すことで2~3年繰り返して収穫することができます。

また、株が大きくなり、根元が込み合ってきたら掘りあげ、2~3芽ずつに分割し、新しい場所に1年目と同じ要領で植え付けることが可能です。

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