JA京都
暮らしのなかにJAを

JA京都 採用サイト2025

いきいき菜園生活

「サツマイモ」の栽培について

2014年05月 Vol.146

杉本 重喜

今回はビタミン類が豊富で、酷暑にもよく耐えて多収穫な野菜、

ヒルガオ科のサツマイモについて紹介します。

(企画営農課 係長 杉本 重喜)

容器栽培の利点

  1. 野菜の中では高温性で、イモの肥大適期は20~30℃。強い光を好み、乾燥にもよく耐えて生育します。
  2. どんな土壌でも栽培可能ですが、イモの肥大には耕土が深く、土壌の通気性が良いことが好ましいです。
  3. 肥料(窒素)が多すぎると「つるぼけ現象」を起こすので、肥沃な畑では肥料過多にならないように注意します。

【1】畑の準備

早いうちに畑を耕して、雨風にさらしておきます。

通気性を良くするため、粗い堆肥または乾かした雑草や落ち葉などを畝の中心に置き、土をかけて畝を大きく盛り上げます。

排水の悪い畑では、畝を高くします。

厚さ0.02または0.03mmのポリマルチを設置し、地温を確保しておきます。

【2】植え付け

植え付けは約30cm間隔でポリマルチに切り目を入れ、葉を傷めないように斜め植えにします。

苗が短い場合や畑が乾き過ぎている場合は、水平植えにするとよいです。深く埋めると地温が低く、イモ付きが悪くなります。

【3】追肥

肥料、特に窒素成分の効きすぎは「つるぼけ」して、イモができないこととなるので禁物。葉色が特に淡すぎるようなら、少量の化成肥料を畝の裾すそに施します。普通の野菜畑の肥ひ 沃よく度なら、ほとんど無肥料で栽培できます。

【4】収穫・貯蔵

さぐり掘り収穫
早いうちは手でさぐり掘りして、初ものの味を楽しみます。
先につるを鎌で刈り取り、畝の外へ出します。

霜が降りる前の天気の良い日にイモを傷つけないようにクワを入れ、できるだけつるからイモを離さないよう丁寧に掘り上げます。

ページの先頭へ