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いきいき菜園生活

「アイスプラント」の栽培について

2017年09月 Vol.186

アイスプラントは西アジアやヨーロッパ、アフリカ原産で、表面を覆うキラキラとした水滴のような粒は葉の一部で塩分の結晶です。プチプチとした食感と薄い塩味のする不思議な野菜で、生のままサラダとしてはもちろん、お浸しや天ぷらにしてもおいしくいただけます。

1.播種・育苗

発芽適温は20℃で、気温が低いとうまく発芽しません。寒い時期に植える時は、日当たりが良く気温が高い場所に置きましょう。

2.栽培に適したプランターサイズと土作り

雨に弱い性質であることと、塩味をつけるために薄い塩分を与えて育てることから、他の植物とは分けたプランターで栽培するのが理想的です。
標準タイプ(幅65×奥行20×高さ20㎝ほど)のプランターに野菜用培養土を入れ、株間を20~30cmあけて苗を植え付けます。葉がとてもやわらかいので葉を傷めないように慎重にポットから取り出します。

3.水やりの頻度と与える量

土が乾いたらたっぷりと水やりをします。2週間に1回、収穫時期以降は2回、塩分1~2%の水を与えるとほんのり塩味のついた葉が収穫できます。(水1ℓに大さじ1杯の塩を加えると、1~2%の塩分濃度になります)

4.追肥頻度と与える量

植え付けの2週間後から、1株当たり化成肥料を3~5g程度を株の回りにまきます。固形肥料の代わりに1週間に一度薄めた液肥を与えるのも効果的です。

5.収穫のタイミング

植え付けの約1か月後が、収穫のタイミングです。大きく伸びた葉をつけ根から切り取ります。わき芽が伸びて成長し、繰り返し収穫を楽しむことができます。葉を成長させ過ぎると食味が落ちてしまうので、収穫期になったら次々に摘んで食べましょう。

栽培のまとめ
寒さに強く、マイナス5℃まで耐えることができます。栽培適温は5℃~25℃ぐらいです。
30℃を超えると下葉からどんどん枯れ始めるので夏場は特に注意が必要です。
収穫直前は、水やりの量を控えめにしてください。葉の表面の透明なつぶつぶ(ブラッダー細胞)がはっきりと現れてくるので、よりアイスプラントらしくなります。また、日中は気孔を閉じるので収穫後の日持ちも良くなります。
冬は室内に置き、5℃以下にならないように管理すれば枯れることなく翌年も同じ株で収穫できます。ただし、花が咲くと種を作り枯れていきます。冬越しさせる場合は、花芽を摘み取りましょう。

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