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農チャンネル

2018年08月 Vol.197

複合経営にケイトウ栽培を提案

野田川支店


一つひとつ丁寧に下葉を取っていく

水稲と露地栽培のケイトウ。米どころとして知られる野田川・加悦地域では、米政策の変化に伴い、複合経営の取り組みを進めています。

水害に遭いやすい地域性

野田川・加悦地域は、大江山連山の赤石ケ岳( 736m )付近に源を発する野田川の周辺に沖積平野が広がり、昔から米作りが盛んで、農家のほとんどは水稲中心の経営をしてきました。海抜が低い地域では度々水害に見舞われることから、施設園芸などが定着しなかったこともあります。

そこに米政策の見直しが行われ、米の生産数量目標の配分が府に委託されました。米価の先行きに不透明感が漂う中で、農業者所得を上げる一つの方法が複合経営です。

「品目の一つとして、露地栽培ができ、30年の歴史を持つ産地として峰山が近くにあるなどの理由でケイトウに注目。平成28年から重点的に取り組んできました」と野田川支店生産課の深田雅弘課長は話します。

経験がなくても取り組みやすい

「以前、小菊やアスターを作っていたことがあり、花作りは私に合っていると思っていました」と話すのは、3年前、JAの勧めで最初に栽培を始めた与謝野町石川の伊達笑子さん。翌年には知り合いで、同町滝で大規模な農業を営む山本夏江さんを誘いました。現在、与謝野町内の生産者は3人です。

ケイトウはお盆の時期に高い需要がある盆花の一つ。大まかな栽培の流れは次の通りです。

野田川支店生産課の深田雅弘課長
野田川支店生産課の
深田雅弘課長

【ケイトウ栽培(移植)】

5月 上旬 播種(セルトレイに種をまく)
下旬 移植するほ場の準備
6月 上旬 定植(フラワーネットに移植)
下旬 病害虫防除
7月 中旬 わき芽、下葉を取る
下旬~8月中旬 採花

「同じ盆花として各地で作られている小菊と比べて収穫適期が長いことから、花き栽培の経験がない人でも取り組みやすい。また、小面積で栽培できるため、初期投資やコストも少なくて済み、導入しやすかった」と深田課長は話します。

生産者の伊達笑子さん(手前)と山本夏江さん
生産者の伊達笑子さん(手前)と山本夏江さん

「目指せケイトウ産地!」

採花は、茎の太さ1・2㎝まで、葉の色は肥抜けした淡色のもの、花長は鶏卵大( 5~7㎝ )と規格が決まっています。出荷規格では、等級( 秀・優)、階級( 2S~3Lの7階級)の組み合わせで14ランクに細かく分けられます。狙うのはその中でも秀の2L・Lということです。

「花作りは女性に合っています。やりたいと思う人が増えればいいですね」と伊達さん。山本さんは「農業はこれまで男性が主で女性は従というところがありましたが、これは自分で稼いだという実感があり、やりがいを感じます」と話します。

「『目指せケイトウ産地!』。生産者を増やし、少しでも農業者所得を上げることができれば」と深田課長は言います。


野田川支店生産課
〒629-2312
与謝郡与謝野町字四辻619-3
TEL.0772-43-0201

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