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2018年06月 Vol.195

「丹波くり」の生産に新規参入

園部黒田支店


左から、口中さん、東野さん、野藤さん

南丹市園部町熊崎の農事組合法人アグリくまざきでは、経営の安定化を図るため、丹波くりの生産に新規参入しました。

昨年4月に法人化

農事組合法人アグリくまざき( 代表理事・口中正美さん)は、平成29年4月に法人化したばかりの新しい農業法人です。南丹市園部町熊崎の全世帯37軒が出資者となり、熊崎と隣接する瓜生野、新堂の田畑約18haを管理。水稲(14ha)、黒豆(30a )などを生産しています。

「経営の安定化を図るために新たな品目を探す中で、JAに相談に行った際に紹介されたのが丹波くりでした」と、法人化を進め、今年5月まで初代代表理事を務めた東野義一さんは話します。

京のブランド産品に指定される「丹波くり」は、農家所得の向上が期待できる品目です。平成28年度からは、府、市町、JAが「1億円産地を目指して! 」をスローガンに産地復興に向け「丹波くり生産振興プロジェクト」に取り組んでいます。

「園部はもともと丹波くりの産地で、たくさんの人が丹波くり部会にも入っていることから新規参入することにしました」と代表理事の口中正美さんは話します。

「筑つくば波」「銀ぎん寄よせ」を80本新植

アグリくまざきは、米が作りにくい山際の不定形な田を中心にくりを植栽しようと考えました。大きな機械などを使わないくりの栽培なら不定形な土地でも問題なく、逆に平らな場所ですから安全で作業効率も向上します。こうして山際の約20a の水田後地に今年3月12日、80本の栗の苗木を植えました。

「丹波くり生産振興プロジェクトに取り組んで3年目になりますが、1箇所に80本の新植は園部管内で一番、JA京都管内でも屈指の規模だと思います」と園部黒田支店生産課の山田知幸営農指導員は話します。

品種は国内で最も多く作られている「筑つく波ば」、昔から丹波地方で作られてきた「銀ぎん寄よせ」の2種類。共に中生品種で、9月下旬〜10月上旬にかけて収穫します。

耕作放棄地の解消にも

「しばらくは苗の様子を見ながら、必要に応じて虫の防除や草刈り。2年目からは作業がしやすいよう、くりの木を低く育てるせん定作業が始まります」と法人役員の野藤庄一さんは話します。

実がなるまで「桃栗3年、柿8年」と言われますが、実際に商品として出荷できるようになるには6年くらいかかります。

「うまくいくようであれば、同じようなほかの場所にも植えていきたい。そうすることで耕作放棄地の解消につながればと思っています」と口中代表理事は言います。また、山田営農指導員は「品種をうまく組み合わせて収穫・出荷時期を調整し、有利販売を進め、農家所得の向上を図りたい」と話します。


田んぼの跡地で順調に成長する栗の苗

園部黒田支店
〒622-0052
南丹市園部町黒田大木本37
TEL.0771-62-1688

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